Chapter-444 土食

 土を食材として使った料理というのは世界中に意外とたくさんあるようで、アジア各国や北米、ヨーロッパなどで現在でも料理の一種として扱われているようです。最近の研究によって、土を食べることは必須のミネラルの摂取になり、食物や環境に含まれる毒素を不活性化することに役立っていることがわかってきました。

 人間の土食の歴史は古く、古代のメソポタミア人とエジプト人は胄腸病を治療するため土を食べたりしていたようです。また、ドングリやジャガイモなど苦みのある食物に少量の粘土を加えて調理した記録もあって、苦みを抑える調味料としても使用されたようです。

 土を食べる理由はよくわかっていませんが、よくいわれるのは、土に含まれるカルシウムやナトリウム、鉄などのミネラルを摂取するためと言うことです。実際、動物が土食をするのはその動物が摂取する食べ物にミネラルが不足している場合や、環境が厳しく多くのエネルギーが必要とされる際に特によく見られることです。

土を食べる理由として考えられる二番目の目的は解毒作用です。

 土の中でも好んで人間が食べるのは粘土ですが、粘土を構成する分子は負に帯電しており、胄腸内の正に帯電した毒素と容易に結びつくとされています。粘土はこれらの毒素をくっつけたまま便として体外に排出され、毒素が血中に入るのを防いでいる可能性があります。ジャガイモやドングリを土とともに調理するのは、これらの野菜の苦さは少量の毒素に由来するものなので、この調理方法自体が解毒処理である可能性もあります。

参考:TheScooponEatingDirt(SCIENTIFICAMERICANIune2012

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2013-05-26 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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