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天の川銀河のハローに潜む想像以上に高温のガス

銀河の周囲には、星やガス、ダークマターで構成されている巨大な球状構造「ハロー」が存在しています。ハローは隣接する銀河をつなぎ合わせるように広がっていて、銀河の進化に重要な役割を果たしていると考えられています。

米国・オハイオ州立大学の研究チームが行った、ESAヨーロッパ宇宙機関のX線観測衛星「XMMニュートン」による観測から、天の川銀河のハローが、温度の異なる3種類のガス成分で構成されていることを明らかになりました。そのうち最も高温のガスは、これまで考えられてきたよりも10倍も温度が高い、1000万度に達するものもあることが明らかになりました。どのようにしてハロー内のガスがこれほどの高温になったのかはわかっていません。

今回の発見は、非常に活動が活発で強力なエネルギーを持つ遠方銀河の中心核である「ブレーザー」からの光を利用したものです。50億光年彼方のブレーザーから届いたX線が天の川銀河のハローを通過すると、そのX線中にハロー内のガスの特徴に関する情報が含まれます。そこで、ブレーザーの光を分析し、特定の温度にしか見られない特徴をもとにしてガスの温度を決定することができました。ハローのガスの温度は1万~100万度の範囲とこれまで考えられてきましたが、このような、高温の天の川銀河のハローガス成分が確認されたのは初めてのことです。

天の川銀河のハローに潜む想像以上に高温のガス

NASAのX線天文衛星「チャンドラ」が撮影したおとめ座の方向約9500万光年彼方の渦巻銀河「NGC 5746」。銀河を取り巻く高温ガスが光って見えます。天の川銀河も外側からX戦で観測するとこのように見えるはずです。


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2020-02-13 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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