イヌは言葉を人間に似た方法で解析する
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私たちは音声を脳内の階層構造を順にたどるように処理して理解しています。まず、脳の原始的な部位である皮質下の聴覚野がイントネーション(抑揚や音調)に反応し、その後、進化的により新しい大脳皮質の聴覚野が反応し、言葉の意味をとらえよるようになります。つまり、脳の原始的な部分→脳の進化によって獲得された部分 と情報が転送されています。
ハンガリー、エトベシュ・ロラーンド大学の研究者らは、イヌの脳は私たちの脳と同じように話し言葉の音を階層的に処理していることをfMRIを使った実験で明らかにしました。イヌとヒトの共通祖先がいたのは1億年ほど前だったことから考えると、多くの哺乳類の脳が似たような処理順序で階層的に音声を処理して理解しているのではないかと考えられます。
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