鼻で吸う新型コロナウイルスワクチンが臨床試験へ
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クチン接種が続く現状においても、新型ワクチンの研究は続けられています。そこで注目されているのが、より強力で長続きする免疫をもたらすと考えられる、鼻の中に噴霧する「経鼻ワクチン」の開発です。 現在の新型コロナウイルスワクチンは腕に接種しますが、この方法は抗体やT細胞が血管全体に分布するような、全身的な規模での免疫を作り出しますが、免疫細胞がウイルスの侵入箇所に集中しないため最適な方法では無い可能性があります。
ワクチンを鼻から吸った場合、ウイルスが感染する方法に近いため、より優れた予防効果が得られる可能性があります。現在、鼻の中にスプレーすることによって接種する新型コロナワクチン候補は6種類が第I相臨床試験を実施しています。T細胞などの多くの免疫細胞は、血液中を循環しているものよりも、組織に定住しているものの方が圧倒的に多く、経鼻ワクチンは、上気道や、肺の免疫も大幅に向上させることが予想され、局所的な抗体の反応やT細胞の応答を引き起こすため、より速やかにウイルスに対抗できる可能性があります。経鼻ワクチンはワクチン全体の中ではまだ少数派で、今後の臨床研究の成果が期待されます。
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クチン接種が続く現状においても、新型ワクチンの研究は続けられています。そこで注目されているのが、より強力で長続きする免疫をもたらすと考えられる、鼻の中に噴霧する「経鼻ワクチン」の開発です。 現在の新型コロナウイルスワクチンは腕に接種しますが、この方法は抗体やT細胞が血管全体に分布するような、全身的な規模での免疫を作り出しますが、免疫細胞がウイルスの侵入箇所に集中しないため最適な方法では無い可能性があります。
ワクチンを鼻から吸った場合、ウイルスが感染する方法に近いため、より優れた予防効果が得られる可能性があります。現在、鼻の中にスプレーすることによって接種する新型コロナワクチン候補は6種類が第I相臨床試験を実施しています。T細胞などの多くの免疫細胞は、血液中を循環しているものよりも、組織に定住しているものの方が圧倒的に多く、経鼻ワクチンは、上気道や、肺の免疫も大幅に向上させることが予想され、局所的な抗体の反応やT細胞の応答を引き起こすため、より速やかにウイルスに対抗できる可能性があります。経鼻ワクチンはワクチン全体の中ではまだ少数派で、今後の臨床研究の成果が期待されます。
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