Chapter-505 白金の使用量を激減させた触媒の開発

 白金は装飾品として、あるいは投資の対象として珍重されていますが、工業的にも利用価値が高く、排ガス浄化用や化学工業用の触媒や電子機器部品などに広く利用されています。特に、自動車排ガスの浄化触媒が白金需要の半分近くを占めています。

 独立行政法人産業技術総合研究所は、ディーゼル排ガス酸化触媒に含まれる白金族の使用量低減に有効な触媒調製法を開発しました。この新しい手法は表面ポリオール還元法と呼ばれます。この方法を用いることで、従来の製法では避けられなかった熱による触媒の凝集を原因とした触媒性能の低下を起こさず、白金使用量を50%低減させることが可能です。

 表面ポリオール還元法はまず、貴金属塩の水溶液に少量のエチレングリコールなどのポリオール還元剤を加えた混合水溶液に触媒の足場となるアルミナ粉末を加え、加熱して乾燥粉末にします。次に、この粉末を窒素中で加熱すると、粉末表面に残存するポリオール還元剤により、ポリオール還元反応が進行し、貴金属ナノ粒子が析出します。最後に、この粉末を高温で加熱して、残存するポリオール還元剤などを燃焼除去すると、貴金属ナノ粒子担持触媒が完成です。



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2014-07-20 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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