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Chapter-517 ディープラーニング

 ディープラーニングとは人間がデータをいちいち入力しなくてもコンピューターが自ら情報を取り込んで、それを系統立てて分析し、学習して賢くなっていくことです。その仕組みは人間の学習に似ているのではないかとも言われています。

 ディープラーニングが今までのアルゴリズムと全く異なることを示す良い例がグーグルによる人工知能の研究です。コンピューターに大量の静止画を与えることによって、やがてそのコンピューターは猫を理解し、その理解の結果としてコンピューターが考え出した猫の絵を出力することに成功したというものです。

 この学習のプロセスは小さな子供が動物図鑑をたくさん見ているうちに、概念としてキリンを理解し、やがて、走っている絵であっても、草を食べている絵であっても、あるいは、上半身だけの絵であってもそれをキリンと認識し、自分で紙にキリンの絵を描くことができるようになるプロセスと同じです。

 これまでも同様の結果が得られる画像解析アルゴリズムはあり、従来の方法であっても、猫を認識させることは容易かもしれません。ですが、たとえば日本語のような言語は、膨大な体系を持っており、ネイティブな人であってもその仕組みをすべてアルゴリズムで表現することはできません。ところが、ディープラーニングであれば、アルゴリズムを人間が考える必要が無く、膨大な日本語を与えるだけでコンピューターが日本語を理解してしまうことさえ夢ではないのです。

 それによって、高度な翻訳機能が広く一般に提供されるようになれば、日本の科学技術の進展における障壁の一つである多くの優良な文献が多国語で書かれている、という点も障壁ではなくなるかもしれません。

ヴォイニッチのマンガ本「ディープラーニング」



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2014-10-18 : 雑談 : コメント : 0 :
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おびおのプロフィール

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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。
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