Chapter-519 AGNエンジン

 宇宙に存在するほぼ全ての銀河の中心には、太陽の10万~10億倍もの質量を持つ巨大ブラックホールが1個ずつ存在します。現在の天の川銀河は非常に静かな銀河だと言われていますが、活発に周辺の物質を吸い込んでいる超巨大ブラックホールがある銀河の中心部分を活動銀河核(AGN)と呼びます。

 活動銀河核(AGN)は宇宙に存在する銀河の数%に存在していて、中心の非常に小さい領域から、その銀河に属する全ての星の総和を凌ぐというむちゃくちゃな量のエネルギーを放射したり、ジェットと呼ばれる細く絞られた高速のガス流を噴出したりするなど、やりたい放題の活動が確認されています。

 電波、赤外線、可視光、紫外線、X線およびガンマ線といったあらゆる波長で盛んに観測が行われ、天文学でホットな分野の1つとなっています。 中心の巨大ブラックホールに周りからガスが吸い込まれる際に、それらのガスが持つ重力エネルギーが効率よく放射へと変換されるためにこのような激しい活動が起きているのだと考えられています。この重力エネルギーをブラックホールの激しい活動に変換するメカニズムを漠然と「AGNエンジン」と呼んでいます。

 AGNエンジンの燃料的なものは大きく分けると2種類あり、ひとつは巨大ブラックホールに円盤を形成しながら落下するガス。もうひとつは巨大ブラックホールの近くで高温になった電子です。ガスからは主に可視光や紫外線が放出され、高温電子からはエックス線が放出されていると推測されています。
関連記事
スポンサーサイト
2014-11-01 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
お気づきの点はメール
twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

QRコード

QR