今週の人工衛星103 スピカ

生まれたての銀河や惑星を観測できる超高感度
103 次世代赤外線天文衛星スピカ
(打ち上げ年:2025年予定、開発:JAXA)

宇宙を構成する銀河や惑星がどのようにして誕生したのかはまだよくわかっていないことが多く、それらの誕生のメカニズムを明らかにすることは私たち生命体の誕生の起源にも迫ることを可能にするものと思われています。

誕生直後の天体は赤外線で輝くことがわかっていますが、観測したいはるか宇宙のかなたの赤外線よりも太陽の赤外線の方がはるかに強烈ですし、地球でさえかなり強力な赤外線を出しています。そのため、赤外線天文衛星の開発には高度な技術力が必要です。2025年の打ち上げを目指して研究が進められている次世代赤外線天文衛星「スピカ」はJAXAがESAと共に開発を進め、日本のロケットによって打ち上げる計画です。

スピカに搭載される望遠鏡は口径3メートルと赤外線望遠鏡としては史上最大で、その圧倒的な性能によって誕生直後の宇宙に存在する微弱な赤外線をとらえることが可能です。望遠鏡からのデータを処理する観測装置も赤外線写真を撮影する高感度カメラと、赤外線の種類(スペクトル)を解析する装置が搭載されます。

また赤外線天文衛星は天体に由来しない妨害赤外線を取り除くために望遠鏡をまるごと冷却しなければ成りませんが、これまでの赤外線望遠鏡は冷媒を使っていたために装置が大きく、衛星寿命も冷媒が尽きるまでの短い時間でした。スピカは冷媒を使わずに絶対零度付近(マイナス267度)までの冷却を可能にする機械式冷却装置を搭載し、衛星本体のコンパクト化と長寿命化も実現しています。

赤外線天文衛星スピカ


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2014-11-01 : 人工衛星 : コメント : 0 :
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