今週の人工衛星104 ひさき

世界初の惑星観測専用宇宙望遠鏡
104 惑星分光観測衛星ひさき
(打ち上げ年:2013年9月、開発:JAXA)

かつてSPRINT-Aの名称で開発されていた世界初の惑星分光観測宇宙望遠鏡「ひさき」は2013年9月14日にイプシロンロケット試験機によって打ち上げられました。これまでも地球周辺の天文衛星で惑星の観測は行われていましたが、様々な観測対象を時間単位で区切っての観測でしたので惑星環境の変化については突発的な現象が主な観測対象でした。

ひさきは世界で初めて極端紫外線で惑星を長期間にわたって観測し続ける衛星です。目的を特化することによって惑星の気候変動などに新たな発見が期待されています。たとえば、地球、金星、火星は環境の良く似た地球型惑星で太陽系が誕生した直後にはどれも非常に似た姿をしていたことがわかっています。ところが、太陽系誕生からわずか10億年程度でそれぞれの惑星は全く違う姿に変化を始め現在に至っています。

火星は多くの水が流れた地形が今も残っていて、生物の存在が期待されていますが、何らかの理由によって大気中の温暖化ガスが逃げ出してしまい、現在のような冷たく乾いた惑星になってしまいました。逆に金星は大気が温暖化効果のある二酸化炭素で満たされてしまい、温室効果によって地表面の気温は400度にも達しています。このように現在の惑星環境が大きく異なることになってしまった原因は何なのか、惑星外大気と太陽風の観測を行うことによって太陽系の起源も明らかにすることができるものと思われます。

さらにイオなど大型惑星の衛星も観測計画に含まれており、衛星から放出されるイオンやプラズマの分析を行うことによって巨大惑星とその衛星の間で起きている相互作用についても明らかにします。

惑星分光観測衛星ひさき


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2014-11-01 : 人工衛星 : コメント : 0 :
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