ヒカリ展で人工衛星分を満タン補給

東京上野の国立科学博物館で開催中の「ヒカリ展」に行ってきました。

ヒカリ展

開催期間は2月22日までで、「宇宙」「地球」「人」をキーワードにして美しい光の世界を紹介する展覧会なのだそうです。
公式サイトはこちら
このヒカリ展、遺伝子組み換えで世界最高の明るさで光る花が展示されたことが話題になっていますけど、実は実は、人工衛星の展示も充実していて、これを見なければ100年祟るということで行かずにはいられません。

会場に入って最初のエリアが人工衛星の展示です。宇宙博かよ、って感じでした。
あ、大型望遠鏡とかロケットの展示とかもあります。

まずは「ASTRO-H」。来年、2015年打ち上げ予定のエックス線天文衛星です。実物大模型とちっちゃい模型の2種類が展示されていました。

アニメ「蒼穹のファフナー」の最終話で大活躍した輸送機「デビルレイ」を思い出させるデザインがかっこいいです。本体がパカッと開いてノートゥングモデルとか出てきそうです。

性能的には今までのエックス線天文衛星の10倍の感度があるそうです。人間の眼でみるのとは全く違う宇宙の姿を描き出してくれるものと期待してます。

アストロH

ちょっと今回ツボにはまったのがこれ。

イオンエンジン搭載宇宙帆船「(名前はまだ無い)」です。宇宙帆船といえば「イカロス」ですが、あれは純粋な宇宙帆船で、太陽の光の圧力だけで宇宙空間を帆走していました。次世代機は太陽光の圧力と、ソーラーセイルと一体化した太陽光発電フィルムで作った電力で駆動するイオンエンジンのハイブリッドになるようです。

中央のモジュールのアンテナの上あたりにちょっと見えるのが4基のイオンエンジンです。
個人的にはイオンエンジンは12基くらい横一列に並べるとかっこいいと思います。

宇宙帆船の帆の部材を開発している方とお話をしたときに、宇宙帆船の実用化で最も力を入れないといけないのはより薄くより軽い帆とフィルム太陽電池の開発なのだそうです。その話を聞いたときには「あれ?液晶シャッターは?」と思ったのですが、なるほど既に時代はイオンエンジンとのハイブリッドということで、液晶シャッターは不要になるのですね。

ってことは、あのときの会話はネタバレ???

ソーラーセイルとイオンエンジンの合体した宇宙帆船

そしてイカロス。

太陽の光を帆で受けて宇宙空間を帆走する人類初の宇宙帆船です。帆に貼られた青い部分が太陽電池フィルム、外周の茶色い部分が液晶フィルムでこの液晶部分を透明にしたり黒くしたりして反射率を変えることによって帆に当たる光の強さのバランスを変えて方向転換します。

イカロス

太陽観測衛星「ひので」

2006年に打ち上げられて設計寿命を大幅に超えて現在も活躍中です。太陽のダイナミックな活動を撮影して、こんな荒々しい天体が地球のすぐ近くにあって本当にだいじょうぶなのか?って思ってしまいました。

衛星デザインは二翼式+三軸制御の安定したスタイルです。

ひので

「ひさき」は惑星を観測する専用の宇宙望遠鏡です。

ハッブルなんかでも惑星の観測は出来ますけど、ハッブルは遠く(外の銀河とか、宇宙の果てとか)を見たり近く(惑星)を見たりして忙しいので、惑星をじっくり時間をかけて観測することが出来ません。なので、ハッブルは惑星の気象現象などを観測するのはニガテです。そこで、ひたすら惑星を観測して惑星の経時変化などをしっかり調べましょう、って望遠鏡です。去年(2013年)打ち上げられて稼働中です。

なんかこう・・・デザイン的に萌えないのはなんでなんでしょうね・・・。

ひさき

「あけぼの」 なんと、1989年に打ち上げられて今でも運用中の地球の磁気・・・というか、オーロラを観測する衛星です。
設計寿命1年の衛星が25年も動いてるってすごい。

写真では太陽電池パネルが本体の側面に張り付いていますけど、宇宙空間ではあれは展開していて十字翼式スピン制御型に分類される衛星です。

あけぼの

で、衛星展示の最後が「ジオテイル」です。

これも1992年に打ち上げられて未だ運用中の長寿命衛星です。地球磁気圏の観測をしてます。月スイングバイを何度も何度も繰り返してものすごいダイナミックな軌道を飛行し続けている自由奔放な衛星です。

ジオテイル

展示会場全景。宇宙博じゃないですよ、「ヒカリ展」です。

ヒカリ展会場内

上野公園も綺麗でした。

上野公園
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2014-12-09 : 雑談 : コメント : 0 :
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