日経産業新聞1月8日白川英樹インタビュー

日経産業新聞2015年1月8日先端技術欄

こういうことを自分の言葉で言えればいいのですが、ちょっとムリなのでノーベル化学賞科学者の白川英樹先生が日経産業新聞のインタビューに答えた記事から。

○「人材の流動性重視より落ち着いて研究できる環境が大事」

 若い研究者が3年とか5年の任期制で将来のことを心配しながら研究をしなければならない現場を私は知りません。そういう時代が来る前に大学を出たので。また、企業に入って研究者をしていましたが、(一般論として)長い研究期間と十分な予算をいただけるところにいましたので。

 年配の科学者であれば、3年あれば一つの業績を上げられるかもしれませんけど、それは、それまでの長い期間の経験や失敗の積み重ねがあったからだと思います。30歳前後の科学者にそんな短いスパンで結果を出せと言っても難しいと思うし、短い期間で成果を出すためにはどうしても一点集中になってしまうので、広い知識とものの考え方、たくさんの失敗経験を積んだ科学者には育たないですよね・・・。

 個人的には「だったら企業で研究者になればいいじゃん」って思うんですけど、アカデミックにこだわりの強い方も多いので・・・。

○「基礎研究で自由に研究できる環境が失われつつある」

 大学や独法のプレスリリース読んでると、日本の基礎研究力は未だ衰えず、とか感じるんですけどそうでもないんですね。白川先生は基礎研究に対する予算配分にも言及しておられて、そこは確かにそうかもしれないです。

 ただ、わたしは研究という世界の予算配分では無くて、もっと広く見たとき、数億円の年俸をもらう野球選手がゴロゴロいるのに、どうして数億円の研究費をもらう研究者がゴロゴロいないのだろう、とは思います。いや、知らないだけでゴロゴロいるのかもしれないですけど、調べてないので想像で書いてます。

○「本当の博士は研究能力、対応力、問題解決能力などに優れていないといけない」 
○「広い視野で科学とはどういうものかを身につけさせることが重要」

 博士研究者は企業研究所では役に立たない、っていうステレオタイプな見方はしたくないですけど、まぁ、たしかにそういう人はマスター卒に比べて率的に高い気がします。ただ、世界的にはドクターの肩書きが無ければNGなのは否定しがたい事実ですので、博士課程でしっかりと人間としてのありようも含めて学べるような安定した環境が整うと良いですね。

 ま、何にしても白川英樹先生、かっこいいです。
 ノーベル賞学者さんはこういったことをしっかりと社会に対して自らの名をもって発進して頂きたいです。
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