インフルエンザ・・・

毎年インフルエンザの予防接種をしているので(・・・かどうかは定かでは無いですが)インフルエンザとは無縁だったのですが、今年はついに予防接種をしていたにもかかわらず、インフルエンザになってしまいました。

それほど熱も高くなかったし、発症もゆっくりだったので風邪かなぁ、と思いつつ、念のために会社を休んで病院に行ったら速攻で「A型」判定・・・。

週末に具合が悪くなって月曜日に病院に行ったので、「ま、いっか、風邪だろう」と思って週明けに会社に行っていたら大変なことになってたかも、と冷や汗。

病院ではすぐに第一三共のインフルエンザ治療薬、イナビル(下図)が処方されまして、薬局の窓口でその場で吸入させられました。

下の図はイナビルの構造(一部模式図に改変)です。吸入する薬には構造の右上の-OHって書いてあるところに喉の粘膜細胞にくっつく錨の役目をする分子がくっついてます。

ちょうど彗星探査機フィラエがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面にアンカーを射出して自らを固定しようとしたように(失敗したけど)、薬が自分でこのアンカーを使って自分自身を喉の細胞に固定します。喉の細胞の内部にはインフルエンザウイルスがウジャウジャ詰まっています。

イナビルの構造図

この薬は細胞内部で増殖したインフルエンザウイルスが悪さをするために細胞から出て行くことを邪魔することによってインフルエンザを治療する薬です。そのためアンカー(錨構造)をくっつけた薬を吸い込むことによって、薬が胃から腸へと流し出されて無効になること無く、ウイルスの近くに固定されます。

アンカーの構造を切り離さないと薬は効かないのですが、固定された薬は少しずつ順番に錨を切り離して交代交代で作用しますので、1回の吸入で5日間、つまり完治まで効果が持続するのです。こんなすごい薬を開発したのは日本の製薬メーカー、第一三共です。

ロケットと医薬品は人類の知識の頂点にあって、これを自力で開発できる国は世界中にほとんどありません。それを両方とも自力で作っちゃう日本はやはりすごい!!!!

ま、それはいいとして
薬を吸入して、当然ながら外出禁止となりまして、家で安静にしている次第です。
今日は4月上旬の陽気だそうで・・・・くっそ、アキバ行きてーーーーー

ちなみに、私が行った病院で窓口の調査で「ジェネリックを希望しますか」という質問項目があったので、はっきりと「希望しません」と書きました。理由はトークライブなどで時々お話ししているとおりですが

・ジェネリックは日本の創薬メーカーの利益を減らし、新薬開発技術を奪うと思うから

あと、これは自分が実験で確かめたわけでは無いのであまり大きな声で主張は出来ないのですが
・ジェネリックは主成分は同じでも添加物や製法が違うのですが、ジェネリックメーカーが検討した添加物や製法は当然、何年も前に創薬メーカーはすでに研究し終えたものであり、それが劣っていたから新薬として市販された配合になっているわけで、創薬メーカーでボツになった手法で薬に仕立てたジェネリックは劣化コピーであるケースも否定できないから。
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2015-01-27 : 雑談 : コメント : 0 :
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