左手のすごさ

人には利き手があります。

何をするにしても巧みに動いて使い勝手が良い方の手ですが、全人口の9割が右利きのせいで左利きの人は社会生活の中でいろいろと不便を強いられているとも言いますし、右手の方が能力が高いとされて多くの文化で右を聖なるもの、左を不浄なものとして捉える傾向を生じさせています。また、片方の手で容器を押さえて、もう片方の手でそのふたを開けるときなどは利き手が重要な作業を行い、反対の手がサポート的な役割を担っていると一般には思われています。

ところが、東京大学の研究者らが、両手を使って的を破壊するテレビゲームのような装置を使って、右利きの場合、左手には両手を動かすときのみ発揮される優れた能力があることを発見しました。

先ほどの容器のふたを開ける行動ですが、ふたを開ける重要な行動を右手がしているわけでは無く、右手はとにかく力任せにふたを回せば良い、一方で左手は右手の力の入れ方や、ふたがなかなかあかないとき、ふたが一気に開いてしまったときなど様々な条件に応じて動作を調整しなければならないのでその調節をする役目のために容器を握っているようなのです。

つまり、それぞれの腕は、もう一方の腕がある運動をする時にはどのような負荷を受け、また別の運動をする時にはどのような負荷を受けるかを学習し、それに応じて運動指令を適切に切り替える必要があります。こうしたときには、左手を調整役にした方が目的を達成しやすいことがわかったのです。

どうやら、利き手と非利き手は単純な優劣関係ではないようですね。ちなみに、わたしは小さい頃は左利きだったそうなのですが、親が「左利きだと将来いろいろ苦労する」と右利きに直してくれたようです。ですので、箸やペンは右利きで普通なのですが、トランプを切ったり、発券機やATMは左手で操作してたりします。なんかこう、脳のメカニズム的に「矯正されていないことはデフォルトで左利き仕様でやっちゃう」みたいなのがあるのですかね・・・。
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2015-01-03 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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