衛星データでポリオ対策

JAXA
JAXAは衛星で採取したデータを世界保健機構WHOに提供することによって、途上国でのポリオ(小児まひ)対策に協力します。使用するのはすでに運用を終えている初代「だいち」がこれまでに収集した地形データです。
ポリオウイルスは感染で広がります。途上国では下水処理が十分ではないため、感染者の排泄物が河川に入り込むことで感染が広がる可能性が高く、だいちの地形データでが河川などを通じて拡散していく経路を予測します。ポリオ治療薬はまだ開発されていないため、予防は非常に重要です。
だいちは右手にフェーズドアレイ方式合成開口レーダーを盾のように持ち、左手に一翼式太陽電池パネルを持ったガンダムの胸部ユニットを取り出したような人工衛星です。2006年に打ち上げられて地球観測衛星の重要性を世界に知らしめましたが、2011年に電源系にトラブルが発生し運用を終了しました。どうしても日本製の一翼式は電源系が弱いようです。
地球大気圏に突入して消滅するのは21世紀後半になるものと思われます。
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