サイエンスコミュニケーションで儲けたがらないのは

とあるサイエンスコミュニケーションとか科学ジャーナリズムに関係する組織の会報を読んでいます。

この組織ではきちんとした科学の知識と、優れた取材や情報発信の技術を持ったサイエンスコミュニケーターやジャーナリストを育てようと尽力して、定期的に生徒を集めて講座を開設し、(それに見合ったアウトプットが個人レベルであるかどうかは知らないですけど)かなり充実したカリキュラムが組まれているようです。

ただ、第1回目から気になっているのが「サイエンスコミュニケーションで儲ける」ってところがごっそりと抜け落ちてるとこ・・・。

まぁ、講師の先生方も超有名どころで、給料が十分なので自力で稼ぐということがピンとこないのかもしれないですし、受講生の抱負を読んでも情報を正しく伝えるとか、情報発信の方法を学びたいとか、なんかそんなのばっかし。どうも、すでに成功しているお金持ちの先生と サイエンスコミュニケーション技術がなくても生活しているお嬢様お坊ちゃまの集いに思えて仕方ない・・・。

業務の延長でサイエンスコミュニケーションを行うとか、大手企業に入っていて自分のスキルアップのために・・・とか、そういった人にとっては有意義なのかもしれないですけど、学生が将来サイエンスコミュニケーションで自立する、なんてことは未来永劫なさそうな気がします・・・。

最新の知識と、今風の流行を追える情報発信センスがあっても、それを生かしてサイエンスコミュニケーション活動するには大手企業に入るのが前提ですよ、じゃあまりにアレ・・・。結局、科学館みたいなところで「サイエンスコミュニケーションはボランティア」とか言われて、せっかくの能力を買い叩かれるだけの気がします。

実際にサイエンスコミュニケーションで十分に稼いでいるフリーの人はたくさんいるわけで、そういうお金の問題もきちんと教えないといけないんじゃないですかね? サイエンスコミュニケーションって超お金かかるんですよ。会社や大学で資料を買いそろえてもらえる人や、黙っていても献本がドサドサ来る人中心に業界を回していてはサイエンスコミュニケーターの職業化や地位向上なんて夢のまた夢の気がします。

そうは言っても、ここ数年は大学や企業でもサイエンスコミュニケーションが大学の入学希望者数増加や企業価値の向上に役立つことが知られはじめて(近畿大学とかユーグレナとかが良い例かも)、少しずつですがそういった環境でサイエンスコミュニケーションを職業とできる人が増えてきているのはうれしいことです。そこに携わる人たちの給与水準は知りませんけど・・・
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2015-03-22 : 雑談 : コメント : 0 :
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会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
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