みちびきで屋外でも自動農業

野菜工場で野菜の生育条件をコントロールしながら、需要にジャストタイミングで過不足なく出荷。しかも農業は完全自動化されて、農夫さんはコンピューターの画面の前に座っているのがお仕事に・・・という、完全自動化野菜工場が最近注目を集めています。

ですが、「いやいや、野菜は太陽の光をあびた天然物でなけりゃいかん」 というニーズも大きいと予想されます。そうは言っても、人件費の増加に伴うコストアップや経験に頼る農業の限界など、解決すべき問題もたくさんあります。そこで期待されるのは実際の屋外農場での完全自動農耕です。

日立造船や総務省などは2010年に打ち上げられて運用が続いている日本版全地球測位システム(GPS)の準天頂衛星「みちびき」を使い、オーストラリアの農地で誤差数センチの精度で無人トラクターの走行実験に成功しました。誤差数センチは農作業に必要な位置決め精度を十分に満たしています。

みちびき

トラクターの走行実験では、オーストラリアの農地で現地時間の夜、みちびきと米国のGPS衛星の信号を組み合わせて高い精度で位置を測り、トラクターを5センチ以内の誤差で制御しました。米国のGPS衛星だけでは1~10メートルの誤差が発生します。今後はトラクターにセンサーを取り付け、イネの生育状況や生育環境の情報を自動で収集し、それを参考にした最適な農耕を自動で行うことを目指しています。

国内では2011年に北海道で既に同様の実験に成功しています。日本国内には地上に国と地理院が設置した電子基準点と呼ばれる測位ポイントが1200カ所程度配置されているので、それを使って測位精度を高めることが出来ます。

みちびきはフェイズドアレイ方式合成開口れーダーなどを搭載した衛星と比べると地味なデザインですが、なかなかデキる子です。
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2015-02-01 : 人工衛星 : コメント : 0 :
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