波長変換

光は波の形で進みます。波の頂点と頂点の距離が波長で、私たちが見ている光がいろいろな色に見えるのは、波長が色々違うからです。

赤い光は波長が長く、青い光は波長の短い光です。

ゴム紐を両手でつまんで伸ばしたり縮めたりできるように、光の波長を指でつまんで伸ばしたり縮めたりすることが出来れば圧倒的な省エネ技術になります。

というのも太陽や蛍光灯、電球などからは様々な波長の光が出ていますが、私たち人間はその中で可視光線しか使うことが出来ませんので、そのほかの波長の光は捨てられています。そこで、波長が長すぎて見えない赤外線をぎゅっと縮めて可視光線の波長に変化させ、逆に波長が短すぎて見えない紫外線を、びよ~んと伸ばして可視光線の波長に届かせれば、可視光として利用可能な光エネルギーの量は劇的に増加します。

そうすれば照明器具なら、これまでよりも少ないエネルギーで同じ明るさを得ることが出来ますし、太陽光発電は今まで使用されていなかった波長の光を使って発電することが出来るようになります。

実はこの波長変換技術、夢物語では無いのです。

大阪大学が研究中で実用化目前になっている白熱電球の場合は、熱としてムダに捨てられていた赤外線を光の共振現象によって可視光線に変換し、電機が光に変換されるエネルギー効率を従来の2倍の20%にまで高めることに成功しています。LEDによる可視光線照明のエネルギー効率は50%ですが、電球の場合、電気がほとんど熱に変化しない電球の開発も可能と考えられていて、そのエネルギー効率は80%に達する予定です。

そのほか、ガス給湯器から放出される赤外線を波長変換して発電に利用しようとする研究や、赤外線や紫外線を可視光に近い領域に変換するフィルムを開発して既存の太陽光発電パネルに貼り付け、発電効率を高めようとする研究などが行われています。
関連記事
スポンサーサイト
2015-03-24 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
お気づきの点はメール
twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

QRコード

QR