レッド・トランジェント

17世紀にヨーロッパ各地の空で観測された激しい爆発は、どうやら「新星」ではなく、めったに見られない星の衝突だったとする研究成果が23日、学術誌『nature』に発表されました 。

記録によると1670年6月、ヨーロッパの夜空、はくちょう座の頭付近に突然明るく輝く星が現れ、秋になると消えていきました。当時の天文学者ジョバンニ・カッシーニらはこの天体の観測を熱心に続け、1671年と1672年に再び明るさを増したことを記録しましたが、その後現在に至るまでこの星(こぎつね座CK)は現れていません。
20世紀終わりになって暗い天体を観測する技術が開発され、1670年に星の輝きが記録された場所に現在は塵やガスが暗い星雲となって存在していることを発見しました。

レッド・トランジェント
APEX, SMA, Kaminski

南米チリのアタカマ砂漠にあるAPEX望遠鏡によってこの雲の中に存在している分子を観測した結果、1670年の輝きは普通の天体の爆発とはまったく異なる珍しい現象、レッド・トランジェントだったらしいことがわかりました。

レッド・トランジェントとはめったに観測されない星の衝突です。星の衝突の激しさは、天体の表面の爆発と、天体が完全に吹き飛ぶ超新星爆発の中間くらいです。かつては新星と衝突の区別をつけることは出来なかったのですが、最近はあるか彼方の暗い天体に存在する元素の種類を観測することが出来るようになったので、星同士の衝突がいっかくじゅう座やさそり座で次々に発見されています。



この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。
ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。
無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。
有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。
関連記事
スポンサーサイト
2015-04-11 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
お気づきの点はメール
twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

QRコード

QR