攻める戦術と守る戦術は独立して判断される

理化学研究所の研究が、将棋の棋士が次の手を決める際の直観的な戦略決定は大脳の帯状皮質と呼ばれる領域を中心とするネットワークによって行われていることを機能的磁気共鳴画像法(fMRI法)で明らかにしました。

将棋のような複雑な状況の中で対応の決定を迫られたとき、戦略を決め、次にその戦略のもとで具体的作戦を考えます。戦略決定のプロセスは勝敗決定までの展開を具体的に検討せずに行うので直観的と呼ぶことができます。直観的な戦略決定の脳メカニズムはこれまで分かっていませんでした。

将棋は攻めの行動と守りの行動がはっきりと分かれていると考えられます。攻めは大まかな判断で行われますが、守りは敵がどのように攻めてくるのかを具体的に予測して対応するので、両者は脳の働きが異なる可能性が予測されました。fMRIのデータは両者が独立した別の脳ネットワークで行われることを示していました。

具体的には下の写真のように攻めの直感的判断時にはPCCと書かれた後帯状皮質が活性化し、守りの判断はあrACCと書かれた前帯状皮質唯側部が活性化します。その両者の情報がDLPFCと書かれた前頭前野背外側部に伝えられて、ここで攻めるか守るかの戦略が決定されます。

攻める戦術と守る戦術は独立して判断される



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2015-04-26 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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