水星探査機メッセンジャーが任務を終えて水星に墜落しました

メッセンジャーは2004年8月にNASAが打ち上げた太陽系の最も内側の惑星水星を探査する探査機です。
マリナー10号以来、33年ぶりに水星に接近した探査機となりました。水星周回軌道での観測は4年間にわたりましたが、徐々に軌道を下げながら観測を続け、日本時間で2015年5月1日、水星に落下しました。

水星探査機メッセンジャーが任務を終えて水星に墜落

下の写真はメッセンジャーが2008年1月に撮影した水星の表面です。画像の横幅は370キロメートルに相当し、大小様々なクレーターが密集した天体であることがわかります。

水星探査機メッセンジャーが任務を終えて水星に墜落

このような詳細な写真撮影の他、北極周辺の広い範囲に火山性の堆積物を確認し、すでに噴火口は埋もれているものの過去に活発な火山活動があり、堆積物は現在も地表に残っている証拠をつかみました。

また、これまで鉄が多いと思われていた水星の推定組成を否定し、意外なことにカリウムに富む元素組成をしており、水星の組成は原始的な隕石に似ているのではないかという新たな提案を行いました。

さらに2014年には地球の皆既月食をはるか彼方の水星軌道上からの観測にも成功しています。
下の写真は水星周回中のメッセンジャーから見た地球(中央)と月(右)です。この写真は月食直前の写真でメッセンジャーは月が地球の影に消えていく一部始終の写真撮影に成功しました。

水星探査機メッセンジャーが任務を終えて水星に墜落

メッセンジャーの収集したデータの解析は現在も続いていますので、今後も新たな発見が期待されますし、メッセンジャーのデータは2016年度に打ち上げ予定のJAXAとESAによる「ベピ・コロンボ」探査機の活動にも役立てられることになっています。

(画像はいずれもNASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington)



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2015-05-02 : 人工衛星 : コメント : 0 :
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