スマホで天気と病気の関係を解明

環境コンサルティング会社のいであはスマートフォンを経由して多くの生体データを集められる計測器を開発したと発表しました。

心拍数や体温、運動量、周囲の気圧や温度などの情報を集め、スマホの位置情報と気象庁の観測データなどの情報と合わせて、気象と生体反応の相関関係をビッグデータとして蓄積し、天気と病気の関係の解明に取り組みます。

これまでも医師は天気によってある特定の疾患の患者数が増えることを経験的に知っていました。私たちの身の回りにおいても、気温が高くなると熱中症患者が増えることは当然のこととして知られていました。このような天気に依存する重篤な疾患はその個人の周辺環境と気象データから発症を予防することが理屈状は可能ですが、「暑いと熱中症が増える」という漠然とした相関では、どこにいるどの人が次の熱中症患者なのか、ということまでは予測できませんでした。

位置情報付きのスマホからのデータをを使用した個人個人のコンディションと気象の相関を解析することにより、疾患の発症しやすいパターンを発見し、疾患の予防を試みるのが目的です。これが実現すれば、ある特定の個人に対して「あなたは熱中症の危険があります」と警告を発することが可能になると期待されます。

工場などの現場では夏場の熱中症対策は現在非常に重視されていて「体調が悪いと感じたらためらわずに休憩すること」というのが徹底され、休憩所や給水設備の充実と合わせて事故の件数は減ったように思います。

そこにさらに、クラウドコンピューティングの目線で「あなた、あぶないですよ」と本人が気づく前に警告を出してくれると、もっともっと事故を減らすことが出来そうです。あるいは、監督者の端末に「ここで作業している人はこのままだと30分後に熱中症になります」という警告を発するシステムも良い感じかもしれません。

この調子でいろいろな急病の発症が予測できるようになるといいな、と思う一方で、街を歩いていて自分のスマホからいきなり「あなたは30分以内に心臓発作を起こしますので気をつけてください」とか警告された時の絶望感もはんぱない気がします・・・



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2015-05-23 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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