美しすぎるサイボーグ超分子

サイボーグ超分子とは細胞の中にもともと存在している分子を人工分子に移植した分子のことです。

東京大学、分子科学研究所、東北大学の共同研究チームは細胞膜上で生体機能をつかさどる分子の構造をまねたサイボーグ超分子をつくりだし、アルツハイマー病など神経変性疾患の発症の引き金となる細胞現象を明らかにすることに成功しました。作成したのは「GM1糖鎖クラスター」と名付けらっれたサイボーグ超分子です(下図、分子科学研究所プレスリリースより引用)。

サイボーグ超分子

このサイボーグ超分子をアルツハイマー病の発症と大きく関係のあるアミロイドβタンパク質と混合し、核磁気共鳴という手法で分子の状態を観察した結果、細胞がアミロイドβタンパク質と相互作用する様子を観察することに成功しました。

この研究のポイントは体の中で重要な役目を担っている特徴的な分子はそのままではその活動が調べにくいので、その構造や機能を保持したまま、装置での観察が容易になるように設計された人工分子に移植することに成功した点です。これによって高分解能な解析を実現できる分子の開発に成功し、この技術を応用することによって未知の生命現象の機構に迫ることができます。

それにしてもGM1糖鎖クラスターは美しいですね。素晴らしい研究は芸術的にも美しいというのは真実のように思います。
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2015-06-07 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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