系統的ウイルスエピトープスキャニング

米国ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の医師らが1滴の血液で過去から現在に遭遇したウイルス感染の履歴を網羅的に把握できる新技術「系統的ウイルスエピトープスキャニング(VirScan)」を発表しました。現在は研究用途に限られていますが、さらに研究を重ねて健康診断用途での普及を目指します。

VirScanはDNAマイクロアレイ統合解析という手法を用いており、ヒトに感染を起こす206種のウイルスのDNA断片を目印に使用し、検査する血液との抗原抗体反応で反応のあったDNAを解析します。これによって現在のウイルス感染だけでなく、過去のウイルス感染や予防接種の経歴を一度にすることができます。

HIVやC型肝炎ウイルスを使用にした検出精度の実験では95~100%で検出に成功しています。日本人は含まれていませんが、米国などで569人の実験協力ボランティアの血液を調べたところ、1人につき平均10種のウイルスへ感染していること、HIVに感染した経験を持つ人はそのほかの多くのウイルスにも感染している傾向があることなどがわかりました。

10種類っていうのは少ないな、と思いましたけど遺伝子の変異した亜種は含まないということであればその程度ということなのでしょうね。過去に感染したウイルスも把握できるというのは、ウイルスに一度感染すると免疫系がその情報を何十年もあるいは一生保持しているからです。一度かかったウイルス性の疾患には二度とかからない、というのと同じことです。



ヴォイニッチの科学書
↑科学情報ポッドキャスト番組「ヴォイニッチの科学書」公式サイトへ↑

関連記事
スポンサーサイト
2015-06-13 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
お気づきの点はメール
twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

QRコード

QR