脳梗塞ゼブラフィッシュ

京都大学の研究者らが、生命科学の実験によく使われれる熱帯魚、ゼブラフィッシュに脳梗塞を起こさせることに成功しました。ゼブラフィッシュは幼い頃は体全体が透明なので血液の流れなどを実験するのに適した動物です。

実験では窒素を吹き込んだ酸素濃度の低い水の中で生まれたばかりのゼブラフィッシュを数十分間泳がせ、脳の様子を顕微鏡で観察しました。その結果、普通に育てたゼブラフィッシュと異なり、酸素の少ない水の中で泳いだゼブラフィッシュは脳を流れる血液の量が減少し、血管が傷ついていることが分かりました。酸素の少ない水の中で70分間泳がせると、脳の血液の流れが完全に止まってしまい、脳梗塞状態を再現することができました。

脳梗塞ゼブラフィッシュ

今後は脳梗塞状態での神経細胞を観察するなどして、脳梗塞の病態を詳しく調べたり、脳梗塞治療薬が脳の中でどのように働いているかを解明したりします。同様の研究はこれまでもマウスで行われていましたが、マウスの脳は生きたまま外部から観察することができませんので、体が透明なゼブラフィッシュを使うことによって初めて生きた脳を観察しながら脳梗塞の研究を行うことが可能になりました。

脳梗塞ゼブラフィッシュ

ちなみに京都府医師会の調査では脳梗塞は月曜日に発症しやすいのだそうです。一方で脳出血やくも膜下出血では曜日による差はみられなかったそうですのでちょっとおもしろいですね。最近の研究によると、これまで月曜日に多く発症すると考えられていた月曜病も、一週間を通じて発症し続けている人が多いようですし。
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2015-06-13 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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