犯人の特徴を言葉に出しちゃダメぜったい

名古屋大学の研究チームが、他人の顔を覚えた後に「目が大きい」「鼻が高い」などの特徴を言葉にすると、顔の記憶を間違って思い出してしまうことを科学的に示しました。この研究は、事件現場に居合わせた人が警察からの質問に答えた結果、全然関係の無い人を犯人だと証言してしまうえん罪事件の発生に関係しています。

顔を覚えた後に言葉で説明することによってその記憶が改ざんされてしまう現象は「言語隠蔽効果」として知られていましたが、この現象を科学的に説明することはこれまでできていませんでした。

研究者らはこれまで成功していなかった実験ボランティアによる実験をきっぱりとあきらめ、コンピューターによって画像情報の言語化とそこからの画像再認識を行うシミュレーションを行いました。その結果、画像情報をいったん文字情報に置き換えることによって言語隠蔽効果が発動し、最初に提示された顔とは異なる顔を一致度の高い顔として提示することが確認されました。

脳の中で起きていることの説明はできていませんが、網膜の処理能力と言語の処理能力に解像度的な違いがあり、目で見たことを言葉にする行為はちょうど画像データの非可逆圧縮にも似た処理が行われ、言語から顔のイメージを形成する際に適切に復元されず、自分のよく知っている(たとえば、ハーフミラーの向こうにいる容疑者とか)情報に無理矢理マッチさせてしまうためだと推定されます。つまりえん罪事件がなくならないのは必然と言うことですかね???
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2015-06-18 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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