材料ゲノム

材料ゲノムプロジェクトとは、過去の膨大な特許や文献データを最新の情報科学技術を駆使して解析し、優れた性能をもつ新材料を生み出す速度を劇的に高めようとする米国のプロジェクトです。

日本は材料分野では世界でトップの開発力を持っていますが、日本の手法のような知識や経験に基づいた職人芸による新素材の開発ではなく、データ解析によって新素材の構造などを導き出そうとするものです。日本の物作りと特許制度は、実際に作ることができるか、何に役に立つか、を重視しますが材料ゲノムでは米国特許の特徴でコンピューター上で想像した材料も知的財産化できますので、頭や手を動かして材料開発を行う日本にとっては脅威です。ちょうど、ヒトゲノムプロジェクトが行われていたとき、何の役に立つのかわからない遺伝子配列が特許として大量に成立した時代と似ています。

すでに日本のお家芸といえる二次電池などではこういった空想上の材料開発で実際に優れたものが登場しています。中国も同様の研究を開始し、日本も当然それらを追撃しています。米国や中国が利用している論文データはもともと日本の科学者がこつこつと研究した成果が多いのでそれを解析して想像上の材料が作られるというのは納得いかないものがありますが、それが世界のルールなので仕方がありません。そのような材料開発の新しい時代の中でどのようにして勝っていくかを考えることが重要な時代になってきました。



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2015-07-04 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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