科学情報の蒐集方法

ツイッター(@cradiobio)の方で「Google+を活用して科学ネタあつめてます」というリプライをいただきましたので、これまで何度も書いたネタではありますが、私の科学情報の蒐集方法について、今回は Webからの情報蒐集について紹介します。

Webラジオでの科学情報配信を始めた頃は特に決まった手順もなくわりとテキトーでしたけど、ここ10年くらいはだいたいこのパターンでFIXされてます。

情報をかき集めるのに使っているのは「diffbrowser」って巡回ソフトです。
このソフトに大学や企業や出版社のプレスリリースのページを登録しておきます。いろいろ巡回の条件設定ができるので、使い続けるとだんだんゴミを回収してこなくなる優れものです。

科学情報の蒐集方法

あとは新聞。
以前は高額な業界紙や、一般全国紙も購読していましたが、今は日本経済新聞と日経産業新聞の2紙だけです。
これを電子版と紙版のセット契約で、通勤電車の中では興味のある記事を次々にスクラップしています。ちなみに、電子版も必ず紙面ビュワーで見ています。Web用の一覧形式になると記事の重要度とか不明になります。記事が紙面のどこに掲載されているか、どれくらいの面積が使用されているか、はけっこうダイジです。

通勤時間で2紙(朝刊+夕刊)をスクラップしないといけないので、キホン、記事は読みません。iPad 用のビューワーの記事保存機能を使って次々にスクラップします。で、スクラップが早く終わったらあいた時間は外を眺めてぼんやりしています・・・。

ちなみに、キーワードなどを登録して記事を収集するサービスは一切使いません。
私が条件を設定して、そうして集められた記事を読む、ということは自分の知っている内容や、自分の気に入っている情報しか入ってきませんので視野が狭くなります。

#ただし、「人工衛星」や「再生医療」のように絶対に取りこぼしたくない情報については、こういうサービスをバックアップ的に使用しています。

意識高い系の人はこのようなサービスを使って「効率よく情報収集する時間の達人」とか言ってますけど、見知らぬ誰かが作ったツールに振り回されてる単なるアホです。Web巡回ツールも、情報の種類は選ばないけれど、大学や企業名は使用者が選ぶという点ではそういう性質のツールですので、それを補うために新聞の購読と最低でも1週間に1回は書店に行くこと、最低でも1ヶ月に1回は博物館に行くことを欠かしません。

#そうは言っても、膨大な量の企業や大学のWebを巡回しています。

日経電子版

で、情報を管理するのが「紙copi」というファイル管理ソフト。
昔、ジャストシステムが「ネタの種」という名前で販売していたときに出会って、ずっと使い続けています。ジャストシステムは販売をやめてしまいましたが、現在も開発者によって有料オンラインソフトとしてバージョンアップが続いています。

この中にあらゆるファイルを放り込みます。
Webも新聞スクラップも写真もワードもエクセルも。新聞は iPad で保存した記事がPCの方と連携していますので、PCでその記事を開いて紙copiに放り込みます。(下写真)

科学情報の蒐集方法

日経の電子版もサービス開始の頃はダメダメちゃんでしたが、改良が続いて今はとても良い感じになりました。上の写真のようにコピペ可能なテキストと紙面イメージを同時に保存したりもできます。

紙版の書籍も ScanSnapiX500 でスキャンして放り込みます。
紙を保存する場合は全文OCRで検索できる pdf に変換して保存します。

科学情報の蒐集方法

収集した情報の分類整理をする方もおられますが、私はしません。
ただ、科学情報は賞味期限がありますので「○○年」と西暦年だけフォルダ分類しています。
あと、紙版書籍もなんとなくフォルダを分けています。

#Web由来の情報と 紙由来の情報を分けるのに根拠は持ってません。本が好きなので、Webの情報と混ざって純潔が失われるのがイヤなだけかも

情報収集については以上です。
あとは、フォルダの中の膨大なファイルに対して、全文検索をかけたり、新しいものを順番に読んだりしています。

分類については「分類が趣味」というのは理解できますので、分類も有りとは思います。
ただし、分類していないフォルダとは別に、そこから抜き出した分類済みフォルダを用意するのが良いと思います。「自分が探している情報は必ずこの中にある」という場所がひとつだけあると、資料探しが格段に楽になります。

#きれいに片付けたせいで何がどこに行ったかわからなくなった・・・・というのは、リアル世界でもよくあること

クラウドも使いません。
Evernoteとかまったく使ったことありません・・・
理由は全文検索が遅いから。収集とか検索に時間をかけたくないので、どうしたら最速で終わるかというのを考えています。
あと、クラウドにする必要性がないから。サービスが5分後に突然終了しない、ファイルが失われない、という保証がないから。重要な情報は手元に無いと不安だから。

紙書籍の電子化は手間がかかるのですが・・・というご相談もありますが、「自炊」用の裁断機と ScanSnap を買えば数百ページの本でも1~2分で全文検索可能な電子データになります。OCRはマシンパワーがストレートに効いてきますので、性能の高いPCを使えばスキャンと同時にOCRも終わります。PCが非力だとスキャンの後延々OCR作業が続くそうです。
グラフィックを多用した「電撃 G'smagazine」などは若干時間がかかりますが、それでも3分程度で電子化できます。
新書などは一瞬です。むしろ、スキャナの速度がリミッティングファクターになっているくらいです。

#フラットベッドのスキャナは安いですが、本のスキャンは不可能なのでそれ用にはやめましょう・・・
 高額な製品にはそれなりの意味があります。

情報蒐集についてはこんな感じでしょうか。



こうして蒐集した情報から毎週紡ぎ出される Webラジオ「ヴォイニッチの科学書」は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。
有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。
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2015-07-19 : 資料管理や執筆方法とか : コメント : 0 :
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Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
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