Chapter-556 光を自在に曲げることで物体を見えなくする理論

光学迷彩的なことを実現する技術はすでに実用化されています。研究者が特殊なマントを羽織ると光がそのマントを迂回するので透明になっている写真やテレビのニュースで見たことがあるかと思います。

ただ単に姿を消せば良いのであれば、このような技術で十分なのですが、現在の光学迷彩には実用上は大きな問題点があったのです。 それは、光学迷彩で自分を見えなくすると、自分からも周りが見えなくなる、という問題です。

現在の光学迷彩はメタマテリアルという人工物質でコーティングされたものの中に隠れるのですが、完全に消えるには完全にメタマテリアルに包まれなければなりません。眼もです。外を見ようと思うと顔の部分はメタマテリアルから外に出しておかなければなりませんので、身体は消えるけれど顔は消えません。 この問題を日本の技術者が解決できる理論設計に成功しました。

理化学研究所と東京工業大学の共同研究チームは、非対称な光学迷彩を設計する理論を構築しました。光学迷彩は、遠くから来る光を、隠したい人の周囲を迂回するように自在に曲げる装置を設計・開発する技術です。ですが、迂回する光が物体の中(マントのコーティング剤)の中を移動しなければならない限り、目も完全に隠さなければなりません。そこで共同研究チームは物体の存在に依存せず、光に仮想的にクーロン力とローレンツ力を働かせて迂回させる光学迷彩装置を提唱しました。電場中の荷電粒子の受ける力がクーロン力、磁場中の荷電粒子の受ける力がローレンツ力です。



この記事はインターネット科学ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」のあらすじです。
ヴォイニッチの科学書は毎週ホットな話題をわかりやすいフレーズで配信しています。
無料版(短縮版)は iTunesStore インターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。
有料版は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。定期購読はこちらからお申し込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配付資料を提供しています。

関連記事
スポンサーサイト
2015-08-02 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

おびおのプロフィール

おびおがしかし

Author:おびおがしかし
会社員をしながら科学のコンテンツを作ってます。書籍とか、トークライブとか、セミナーとか、ネットラジオとか、Webコンテンツとか。でも、楽しいことしかしません。楽しいことしかできない病、TD! それがおびおなのです。
苦手な食べ物:シーチキン、レバー、昆虫系
Web:ヴォイニッチの科学書
お気づきの点はメール
twitter:科学の自動会話プログラム ぼっとびお。

スヴァールバルの画像保管庫

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ワトソンの検索窓

ロザリンド・フランクリンのダイアリー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

QRコード

QR