やけど治療用生分解性高分子

早稲田大学と防衛医科大学校の共同研究チームはやけどの治療に使用するための、生分解性高分子を応用した患部貼り付け用シートを開発しました。

同じ研究グループは2009年にはカニの甲羅とコンブにそれぞれ含まれるキトサンとアルギン酸ナトリウムを重ねて作成した生分解性シートの作成に成功していました。当時は絆創膏としての機能を確認する実験を行っており、傷口にシートを貼り付けることにより、傷口が保護されて治癒すると同時にシート自体は分解されて消失しました。

今回開発されたやけど治療シートは、成分を変更した同様の生分解性のシートをレーズンサンドにおけるクッキーのように使用し、シートの間に殺菌成分を挟みました。その結果、治療に必要な3日間をかけて殺菌成分が徐々に溶けると共にシートを透過して患部を保護し、自然治癒が行われる頃には薬剤もシートも消失するように調整しました。

現在はまだ動物実験中ですが、傷口の殺菌効果は確認されており、5年以内に試験的に患者に適用する臨床試験を目指すとのことです。

シートの成分を調整することによって、シートが消失するまでの期間や、間に挟んだ薬剤の放出速度をコントロールすることができることから、複数種類のシートと複数種類の薬剤を使用して、薬の患部への作用を巧みに制御する超高機能傷口治療シートを開発することが可能かもしれません。
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2015-08-06 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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