粉末ジュースの血液版

今時はどうなのかよく知らないのですが、昭和40年代、駄菓子屋の定番お菓子の一つに粉末ジュースがあったと思います。当時の粉末ジュースの正しい飲み方がどうなのかは別として、駄菓子屋で10円とかで買ってその場で袋を破いて粉のまま食べてました。あれ、水に溶かすとそれほどおいしくないのですよね・・・。緑色のソーダ味とか定番だった気が・・・。

ポカリスエットとかゲータレードの粉末はその進化形なわけですが、中央大学からその最終変形形態ともいえるものが登場しました。

粉を水に溶かして使う人工血液です。廃棄する血液から抽出したヘモグロビンとアルブミンを主成分とする赤血球の代替品で粉末状態で長期保存が可能なので大規模災害などにおける輸血用に利用可能です。また、そもそもが人工の血液ですので、その組成や添加物を調整することによって、酸素の供給能力をコントロールしたり、その他の薬理作用(治療効果)などを追加したりすることが可能だとも思われます。

日本は今後超高齢化社会に突入し、献血者の減少による血液不足が発生することが予想されます。また、献血者がいたとしても全血の有効期間は3週間でそれを過ぎると廃棄されます。このような廃棄血液から作られる粉末血液は、血液型に依存せず誰にでも輸血できるという特徴も併せ持ち、保存用血液として優れた特性をしています。

動物実験で安全性と血液としての機能はすでに確認されています。今後は人間での試験を行い、5年後の実用化を目指しています。これまで多くの人工血液が臨床試験をクリアできずに研究中止に追い込まれていますので、これからが研究の本番ともいえます。

粉末ジュースの血液版
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2015-08-11 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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