Chapter-557 このテープは自動的に消滅するついに実現

2015年7月11日 Chapter-557 このテープは自動的に消滅するついに実現

このテープは自動的に消滅する・・・1970年前後に「スパイ大作戦」というアメリカドラマが放送されていました。このドラマはアメリカ政府が手を下せない極秘任務を遂行するスパイ組織・IMF (Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)メンバーの活躍を描くアクションドラマでした。

ストーリーは毎回ほぼ同じでIMFのリーダーが当局からの指令を受け、作戦を実行します。指令は小型オープンリール式テープレコーダーの録音テープで行われ、指令の最後には必ず「なおこのテープは自動的に消滅する」とのメッセージが入っていて、指令再生が終わると火が出てテープは失われてしまうわけです。米国政府としてそういった指令を出したことが記録に残ると困るので、いわゆる「忘れられる権利」の行使の方法として、テープを発火させるという、無茶なことをするわけです。

あれから40年以上が経過し、指令を受けていない人であってもインターネット上に過去に書き込まれた誤った情報、プライバシー情報によって将来にわたって不利益を被ることが問題となっており、デジタルデータの「忘れられる権利」が注目されています。 中央大学の研究者らによる今回の研究では、SNSなどに書き込んだデータの寿命をあらかじめ設定することで、指定した時点で自動的にデータが壊れるメモリシステムを開発しました。

この新システム(Privacy-protection Solid-State Storage System)は、フラッシュメモリのエラー確率が高い精度で予測できる特徴を利用し、データをメモリに書き込む時点で寿命に応じた所定の数のエラーを意図的に注入することで、指定した時点でデータは壊れ、誤りが訂正できないようにするものです。つまり、本システムは半導体製品であるフラッシュメモリを記憶媒体として採用し、リーク電流によるフラッシュメモリのデータ破壊の予測が可能であることを利用することで、データ寿命を自在に制御できるのです。  



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