Chapter-560 海底に没してもなお生き続ける生物群集

2015年8月1日 Chapter-560 海底に没してもなお生き続ける生物群集

国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)やスイス連邦工科大学など多くの研究機関が参加する国際研究チームが地球深部探査船「ちきゅう」により青森県八戸市沖の約80kmの水深1,180m地点から採取し海底下2,466mまでの堆積物コアサンプルを分析しました。

その結果、2000万年以上前に海中に沈んだ陸地の部分には今でも陸性の微生物生態系に類似する固有の微生物群集が存在することを発見しました。

かつて湿原や森であった太平洋沿岸の陸地が日本列島の形成に伴って海底下深部に埋没し、2000万年以上の時間を経てもなお、当時の森林土壌に由来する微生物生態系の一部が保持され、有機物の分解による石炭層や天然ガスの形成プロセスに重要な役割を果たしているようです。

一般的に、海底堆積物に含まれる微生物細胞の数は、深さが増すにつれて対数的に減少する傾向が認められています。これまでに、ニュージーランド沖で掘削された1,922mまでの堆積物サンプルから微生物の存在を示唆するデータが報告されています。一方、海底下のどのくらいの深さまで生命圏が広がっているのか(生命が存在しているのか)といった「生命圏の限界」に関する謎は未解明のままでした。微生物の密度については今回分析した深度では大陸沿岸の海底堆積物中の100分の1しか微生物がおらず極めて微量で、海底下2,500メートル付近が生命圏の限界域であることも確認されました。



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2015-08-30 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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