アミロイドβの終焉

アルツハイマー病治療薬について・・・。

エーザイのアリセプト(E-2020)はアルツハイマー病を治癒することはできないものの、その進行を少し遅くすることができる画期的な新薬として1997年に発売されました。作用メカニズムはアセチルコリンエステラーゼ阻害剤。脳の中で情報の伝達を担っている物質が分解されて失われる(本来は正常な生理作用)ことを防ぐことによって、脳の機能を維持しようとするものです。

その後、膨大な物質数の特許がアルツハイマー病治療薬として出されましたが、これといったものは登場していません。
この十数年はアルツハイマー病患者の脳に蓄積しているアミロイドβをターゲットにした特許も数多く出されましたが、どうやらこれもダメっぽいです。

アミロイドβは細胞外に蓄積すると老人斑などとよばれますが、これはアルツハイマー病患者でなくとも蓄積していることがわかっています。また、脳のどの部分がどのような認知機能に関わっているのかの詳細がわかった結果、老人斑の蓄積部位とアルツハイマー病で失われる認知機能の場所に関係が無いことがわかってしまいました。

アルツハイマー病は高齢化が進む現代において、社会的ニーズが高く、治療薬がないため当たれば大きいということもあって、メガファーマ(巨大製薬企業)からベンチャー、アカデミック(大学)まで多くの研究者らが研究に取り組んでいます。ですが、特許は毎週次々に出るものの、今のところ明確なターゲットが見いだせていない状況です。


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2015-08-31 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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