ついにグラフェンの量産化が実現

グラフェンは原子1個分の厚さしかない炭素だけでできたシート上の分子です。

ついにグラフェンの量産化が実現か

グラフェンは非常に電気を流しやすく、じょうぶで、熱を伝えやすい特徴的な新素材として脚光を浴びました。

実験室レベルではそれらの特性を生かした様々な研究開発が行われていますが、商業化の障壁の一つはその量産の難しさです。もともと、グラフェンの「簡単な」作り方として紹介されたのはグラフェンが何層も積み重なった天然のグラファイトをセロテープで両側から挟んでセロテープを引きはがす、という作業を繰り返して原子一層にするという方法でした。確かにこの方法は簡単で誰でもグラフェンを作ることができましたが、産業用途で大量生産することは不可能です。

東京工業大学と東京大学の共同研究チームは新しく開発したイオン液体と超音波の組み合わせを用いることで、30分という短時間にグラファイトを1層、1層のグラフェンへと95%の確率で剥がす手法を開発しました。この方法で得られたグラフェンは構造欠陥をほとんど含まれない非常に高品質な物であることも確認されました。

グラフェンの産業用途での量産方法はすでに海外の研究者らによって報告されていましたが、これまでの方法ではグラフェンのシートの中に多数の欠損を含み、せっかくのグラフェンの性能を発揮できる材料には仕上がっていないという問題がありました。

ついにグラフェンの量産化が実現

※イオン液体 : 塩と同じく、プラス電荷の部位とマイナス電荷の部位しか含まないにも関わらず、室温で液体として振る舞う物質の総称です。分子構造を自由に改変して様々な性質の液体を作れることから「デザイナー溶媒」と呼ばれます。今回の開発で使用されたのはオリゴマーイオン液体と呼ばれるイオン液体です。

オリゴマーイオン液体


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2015-09-04 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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