化石に残されたタンパク質を解析する

化石となった動物がどんな生き物だったか、系統樹的にどこに属するのかを解析する際に化石に残ったDNAを分析する・・・という手法はよく知られています。ですが、DNAは不安定で量も少ないので、凍結保存されたマンモスのような「新鮮な」死体から出なければほとんど不可能で、恐竜の化石からDNAを採取して復活させるのはあり得ない状況です。

ですが、最近、1万年前の化石からタンパク質コラーゲンを採取し、そのアミノ酸配列を解析することによって系統樹状の位置づけに成功したという発表がなされました。1830年代にチャールズ・ダーウィンがビーグル号の航海の際に南米から持ち帰った大型哺乳類の化石の分析結果です。コラーゲンはDNAより分解されにくく、しかも骨の主成分ですので大量に存在するため、高品質な分析サンプルを入手できる可能性がDNAに比べて著しく高くなります。

コラーゲンから元の動物の全体像を復元することはできませんが、系統樹状の位置づけをかなり正確に行うことができますので、採取された化石の特徴と、進化上前後に存在する生物から当該動物がどのような行きモモのだったかを推測することができます。

DNAでは数十万年の生物の解析を行うのが限界ですが、コラーゲンであれば数百万年前の化石からも最首が可能だと思われますので、この手法によって過去の動物たちの生体が今後さらに明らかになるものと期待されます。

下のイラストはコラーゲンによって哺乳類の系統樹状どこに位置するのかがかなり明らかになった「トクソドン」です。
体長2メートル、1,100万年前から100万年前の南アメリカに生息した大型草食動物ですが、北米大陸からの天敵の進出や気候の変動が原因となって100万年前に絶滅しました。
トクソドン
ArthurWeasley.

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2015-10-04 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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