悪性形質転換

体内に寄生した寄生虫の細胞が人間の体内でがん化し、患者を死に至らしめた例が発見されたようです。

HIVに感染して免疫力が低下したコロンビア人男性において、寄生虫由来のがん細胞が原因となった腫瘍が発生した症例、つまり「悪性形質転換」の初めての症例が報告されました。

原因となった寄生虫は小型条虫で寄生虫としては珍しくなく、開発途上国では多くの感染者がいます。ネズミの糞や昆虫に汚染された食物、感染者の糞便から感染しますが、通常は人間には悪さはせず、感染にさえ気づきません。今回の患者はHIVを発症していたせいで抵抗力が低下し、小型条虫が繁殖し、運悪く小型条虫の細胞にがん化が起きたようです。

これは2013年の症例ですが、当初、CT検査で肺、肝臓、副腎に腫瘍細胞が見つかりました。ですが、細胞は人間の腫瘍細胞と比較するとあり得ないほど小さく、細胞の特徴も人間の細胞とは異なっていたため、米国疾病管理予防センター(CDC)が調査を行い、腫瘍細胞内に小型条虫のDNAを発見。この腫瘍細胞が寄生虫由来であることが判明しました。

CDCによると、発見は今回が初めてだったものの、同様の症例、つまり寄生虫のがんが人間の体内で発症したものの、そのような特殊な例とは診断されないままに患者が死亡している例も多数あると推定される、とのことです。
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2015-11-21 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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