心まで読みとられそうなヘルメット型PET爆誕

国立研究開発法人放射線医学総合研究所と、株式会社アトックスの研究チームは、世界初となるヘルメット型PETの開発に成功しました。

心まで読みとられそうなヘルメット型PET爆誕

高齢化が進む先進国ではアルツハイマー病のような認知症対策が問題となっています。
認知症の治療薬はまだ発明されていませんが、早い段階で発見できれば進行を遅くする薬によって患者本人や介護する家族の負担を大幅に減らすことができます。認知症の早期発見にPET(陽電子断層撮影法:Positron Emission Tomography)による画像診断は非常に有効です。とはいっても、認知症の早期では認知症の原因タンパク質による脳の変化はわずかしかありませんのでPET装置には高い解像度と感度が要求されます。全身用PET装置は広く普及していますが、認知症の早期診断のためには性能が不足しています。

感度を上げるには頭に検出器を近づける必要がありますが、全身用の装置ではそれにより解像度が低下します。そこで開発されたのが3次元放射線検出器の特性を活かした、高解像度・高感度・コンパクト・低価格な頭部専用PET装置です。3次元放射線検出器(DOI検出器)とは、 次世代のPETの技術開発において、放医研が世界に先駆けて開発した新メカニズムの検出器で、従来の2次元の放射線位置検出に対して、検出素子の深さ方向も含めて3次元の放射線位置検出が可能となっています。

この検出器をヘルメットのような装着部に半球状に並べ、あご部分にも検出器を追加配置することで従来のPETでは両立できなかった感度と解像度の双方が飛躍的に向上しました。また、価格も全身用PETの5分の1程度にできましたので、従来型のPET以上の普及が期待でき、認知症の早期発見が促進されるものと思われます。

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2015-11-21 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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