Chapter-578 幸福は脳のどこにあるのか?

2015年12月05日 Chapter-578 幸福は脳のどこにあるのか?

幸福の神経基盤を解明 幸福は脳のどこにあるのでしょうか?

京都大学、滋賀大学のグループは、アンケート調査とMRI磁気共鳴画像診断を組み合わせて幸福が脳のどこにあるのかを調べました。 MRIは、検査を受ける人を強い磁場の中に置き、体内の水などに含まれる水素原子のプロトン、つまり水素原子核中の陽子が磁気で共鳴する現象を利用して、コンピュータ画面上に体内のようすを描き出す装置です。1971年にこの方法によって正常細胞とがん細胞が識別できることが発見され、応用が急速に進みました。

アンケートでは「主観的な幸福度合い」と幸福感に大きく関係しているとされる「人生の目的=生きる意味」について調査しました。

それぞれの人についてアンケート結果と脳の画像診断結果を組み合わせて解析した結果、右半球の楔前部(けつぜんぶ)と呼ばれる、頭の中心線の後頭部のあたりの大きさと幸福感の相関が見つかり、その脳領域が大きいほど幸福感を感じやすい人であることがわかりました。また、この部分が大きい人はポジティブな感情を強く感じ、ネガティブな感情を弱く感じ、人生の意味を見出している人であることがわかりました。

こうした結果をまとめると、幸福は、楔前部で感情的・認知的な情報が統合され生み出される主観的経験であることが示唆されます。

脳内の神経細胞の配線を調べると、楔前部には脳内のいろいろな部位から情報が集まるよう配線されていることが分かっています。このことから、幸福は感情や認知などの様々な情報を統合して生み出されているのかもしれません。



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2015-12-21 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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