タンパク質が高い圧力に耐えるには・・・

タンパク質は生物の体を構成するとても重要な分子です。

ですが、深海底のような非常に高い圧力を加えるとタンパク質は壊れてしまいます。そのため、普段からそのような圧力の高い場所に暮らしている生物はタンパク質が高い圧力に耐えられるように変化しています。

生命機能を維持することと高い圧力に耐えることを両立するには、タンパク質の大改造が必要であろうとこれまで想像されていましたので、科学者の多くは耐圧性タンパク質はどんなにすごい仕組みになっているのだろう、とワクワクしながら研究を続けていました。ところが、立教大学とJAMSTECの連携による研究の結果、ある耐圧タンパク質は部品とも言えるアミノ酸が364個集まってできていましたが、その中のたった1個が変化するだけで、著しい耐圧性が生まれることがわかりました。

もちろん、アミノ酸1個を置き換えることも大変なことですが、それにしてもあまりにわずかな変化でタンパク質の性質が激変することがわかり、科学者らは驚いています。さらに、人為的な遺伝子の操作で耐圧性を自由に操作できることもわかったことから、将来は遺伝子操作で高い圧力の中でもアルコールの発酵生産が可能な酵母を作り出し、超高圧醸造日本酒「深海露」なんて商品が登場するかもしれません。

拙著、マンガでわかる菌の不思議より
拙著「マンガでわかる菌のふしぎ」(ソフトバンククリエイティブ発行)より
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2016-02-26 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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