Chapter-591 高次元ブラックホール

2016年3月5日 Chapter-591 高次元ブラックホール

高次元ブラックホール

高次元ブラックホールとは私たちが暮らす四次元時空よりも高い次元に住んでいる人が、私たちが観測しているのと同じブラックホールを見たらどんな風に見えるのだろうか、という問題です。

ブラックホールはものすごい場所なので、ブラックホールの全てを説明するには4次元時空では足りません。4次元時空に住んでいる私たちはブラックホールを密度が無限大になっている点だと認識していますが、5次元以上の高次元時空では、ブラックホールは点とは限りません。このことは、どこにでもあるようなボールが、私たちよりも次元の下の二次元平面の人にとっては円だったり、点だったりとして認識されているのと同じことで、驚くべきことではありません。

このたび、ケンブリッジ大学などの研究者らが、5次元時空に住んでいる人が見たブラックホールがどのようであるかをシミュレーションすることに成功したと発表しました。それは言葉で説明することは非常に困難な形をしていたのですが、あえて言葉で説明すると、シュシュのような膨らみ部分を持つ輪っ状でした。しかも、シュシュそのものが小さなブラックホールが数珠つなぎになっているようなイメージです。

私たちは、この宇宙を自分たちに都合が良いように解釈しています。ブラックホールの中心部分では、現在の物理学の法則は通用しないと述べましたが、現在の物理学はそれがあらわになることは無いので問題は無い、と考えています。

ところが、今回のシミュレーションのような姿をブラックホールがしているのであれば、人類の物理学の理論が通用しない世界がむき出しで存在していることになり、アインシュタインの一般相対性理論を破綻させてしまいますので、宇宙を理解するための理論をゼロから構築しなおさなければならなくなります。
高次元ブラックホール
ブラックホールは四次元時空で考えてもどんな存在かよくわからないのですが、たとえばそこらへんにあるニンジンが5次元時空の人にはどんな風に見えるのだろう、そのあたりも興味があるところです。ちなみに、次元の高い方から低い方は観察できますので、三次元空間の私たちは二次元世界のニンジンがどんな姿をしているのかはよく知っていますね。三次元空間のニンジンと二次元空間のニンジンは全く別の姿をしていますので、きっと4次元空間のニンジンも私たちが見ているニンジンとは全く違った姿をしているはずなので、そんなことを想像するとワクワクしてきますねーー。



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2016-03-27 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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