Chapter-600 キチンナノファイバーなの

2016年5月7日 Chapter-600 キチンナノファイバーなの

カニの殻をグラタン皿と蟹味噌甲羅焼き以外にも使おう

キチンはカニの甲羅に20%くらい含まれている成分で、エビや昆虫のからの主成分でもあります。日本近海ではエビもカニもそれほど大量には捕れず、むしろ漁獲量の制限がかかるほどですが、東南アジアではエビの養殖が盛んで大量にキチンの廃棄が出ています。

鳥取大学の研究者らが開発した鳥取名産のカニの甲羅からキチンナノファイバーを簡単に取り出す技術ではカニアレルギーの原因物質であるトロポミオシンンも除去され、できあがるファイバーの太さは髪の毛の太さの1万分の1。10ナノメートルのキチンナノファイバーです。

キチンの粉末は水に溶けないのですが、キチンナノファイバーは水と均一に混じり合うので応用範囲が広がります。マウスを使った実験ではキチンナノファイバーを毛を剃ったマウスに塗ると、わずか8時間で皮膚表面の繊維細胞密度が高くなり、いわゆるきめの細かい肌の性質を示しました。 また急性腸炎を発生させたマウスにキチンナノファイバーを含む水を飲ませると、1週間以内に炎症が大幅に改善することも確認されました。これは従来のキチンの粉末では見られなかった効果です。このように、キチンナノファイバーは化粧品や医療用途として優れた性質を持っていると思われ、貴重な天然素材としての活用が期待されます。
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tag : キチンナノファイバー

2016-06-16 : ヴォイニッチの科学書 : コメント : 0 :
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